<お役立ちメニュー>身体の内側から健康にすることによって基礎代謝が向上ブログ:2015-10-08
わたしがまだ小さかった頃、
誕生日にお父さんが柴犬の子犬を買ってくれました。
フワフワのその子犬をわたしはとても可愛がっていましたが、
ある日、リードを噛み切っていなくなってしまいました。
わたしは毎日「帰ってきて」と祈りながら、
子犬の寝ていたダンボールの箱を見ていました。
しばらくしてお父さんが
「もう帰ってこないだろう。片付けるぞ」と言いました。
わたしはもう少し待ってくれるように頼みました。
そして子犬がいなくなって1ヶ月ほどたったある日、
わたしが幼稚園から帰ると、ダンボールの中に子犬がいました。
片目の周りに赤いマジックでいたずら書きをされ、
足に怪我をして帰ってきたのです。
わたしは泣きました。
うれしかったことと、
いったい誰がこんな酷いことをしたのかと思う悔しさとで、
少し大きくなった子犬を抱きしめて泣きました。
それから少しして、
子犬はだんだんごはんを食べなくなりました。
お父さんは「変だ」と言い、医者に連れて行き見てもらいましたが、
医者に「もう助からないよ」と言われました。
わたしは泣きながら子犬を抱きかかえ、家に帰ってきました。
次の日の8時、子犬は動かなくなっていました。
わたしは冷たくなった子犬を抱いて泣きつづけました。
お父さんはダンボールに子犬の好きだった物を入れ、
その中に子犬を寝かし、蓋をしました。
その日は幼稚園を休み、
お父さんと二人でダンボールを持って海に行きました。
茅ヶ崎の海は、鎌倉の海と違って波が荒々しくて、
わたしはあまり好きではありません。
でもお父さんは「ここでないと子犬は帰れないよ」と言い、
海に子犬の寝ているダンボールを流しました。
わたしとお父さんは、
子犬が波にゆられていくのをずっと見ていました。